もう迷わない!まつ毛パーマ!薬剤知識編

アイデザイン

こんにちは。ソプラ秋山です。

まつ毛パーマの薬剤についてのお話です。薬剤とか分子とか聞くだけで帰りたくなってしまう人!ちょっと待って!今回の記事は非常にわかりやすく解説してきますのでご安心ください!

昨今のラッシュリフト(まつ毛パーマ)ブームにより、アイリストの皆さんもご提案する機会が増えたり、お客様も関心が高まっていると思います。今回はそんなラッシュリフト(まつ毛パーマ)の中でも薬剤知識に特化した記事となっております。是非この記事を読んでいただいて皆さんにお役立ていただけたら幸いです。

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こんな人に読んでほしい!

  • まつ毛パーマ勉強中の方
  • アイリスト見習いの方
  • パーマ剤の知識を身に付けたい方

過去の遺産!20年前のまつげパーマ液

私がまだ見習いだった20年前のまつげパーマ液は、基本的に目元専用というものがなかったためヘアサロンで使われているパーマ剤、ストレート剤が代用されていました。医薬部外品登録のチオグリコール酸を主要とした1剤と臭素酸ナトリウムの2剤です。のちにヘアサロンで髪に優しいコスメパーマとして流行した化粧品登録のシステアミンが登場し、まつげでも使われ始めますが、それはまだだいぶ後の話。

まつげパーマ液、目元用セット剤の違い

現在売られているまつげ用のパーマ液は『目元用セット剤』と表記されています。目元用セット剤。。。なんかよくわからない表現ですよね。実は国産のメーカでは近年まつげ用パーマ剤を『目元用セット剤』または『つけまつげ用カーリング剤』などと表記している動きがあります。これは厚生省から何らかの圧力があり、国産メーカーが表記を自粛したものと考えられます。しかし厚生省の圧力の及ばない海外メーカーの薬剤は『まつげ用パーマ液』と表記してもお咎めなしというわけです。つまり『目元用セット剤etc..』と表記されているものは国産メーカー製、『まつ毛パーマ剤』と表記されているものは海外メーカー製となっているようです。

還元剤の種類

還元剤とはパーマ液の1剤のことです、頭髪用のパーマ液(還元剤)は種類が多く分類されますが、まつげ用は大きく分けて下の2種類です。

  • チオ系(医薬部外品登録)
  • シスアミ系(化粧品登録)

それぞれの特徴は、チオ系は感作製が少なく安定しておりハリコシがあるカールを作ることができます。シスアミ系はタンパク質を破壊しにくく、一般的に低ダメージと言われています。現在国産メーカーの多くがこのシスアミ系の還元剤を使用しています。

そしてこの2つの還元剤の大きな違いと言えるのがそれぞれの登録カテゴリーです。医薬部外品登録と化粧品登録となっていますね。

化粧品登録の薬剤(シスアミ系)のメリット、デメリット

化粧品登録というと耳障りがいいんですが、案外メリットだらけというわけではありません。主要成分はシステアミンと亜硫酸ナトリウムという成分です、これらは医薬部外品という登録を受けないすべてのパーマ剤が化粧品登録というカテゴリーに分類されます。非常にざっくりとした分け方ですよね。

デミ公式『パーマの仕組み』よりhttps://www.demi.nicca.co.jp/salonsupport/beauty3_detail_02.html

メリット・・・柔らかい質感になる、医薬部外品に認められる処理以外の用法が可能(加温など)

デメリット・・・肌への感作性がある、残臭がある、アルカリ度が高く作られている可能性がある

最新のまつ毛パーマ液

現在流通しているまつ毛パーマ剤、目元用セット剤は雑貨品、化粧品登録品と医薬部外品に分かれます。どれがいいというわけではないです。それぞれ個性があるのでうまく使い分けられるといいのですが、最新の薬剤だからいいというわけでもありません。現在ヘアサロンで使われるパーマ液(還元剤)にチオグリコール酸塩があります。このチオグリコール酸塩は昭和初期から使われていて、感作製も少なく非常に安定しているため、現在でも多くの還元剤の主要成分となっています。長く使われているというのも安心の物差しになりますよね。

あとがき

今回の記事は、まつ毛パーマのパーマ液(還元剤)に焦点を当てて書いていきました。それぞれ個性があり面白いですよね。アイリストさんは是非お客様のご要望や状態にあったパーマ液(還元剤)を見つけて安全にご提供ください。お客様におかれましては、広告に溢れる耳障りのいいキャッチフレーズには惑わされずに、信頼できるアイリストさんにお任せするのが、美しいまつ毛をより健康に保てる秘訣だとおもいます。

ではまた!

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